早朝の公園で、たたずむ
日曜日の朝、いま、自分は、とある公園にひとり、ぼんやりとたたずんでおります。
ただいまの時刻、朝6時半・・・ですね。
なぜ、ひとりたたずんでいるのか
と申しますと・・・
前日、子どもらに「明日、マエダアリーナに連れてって」とせがまれました。
マエダアリーナは、車で10分ほどにある県立の体育施設。
いろいろな遊具のある広々とした公園も併設しており、子どもらの目当てはそこ。
午前中から用事があったので、朝6時出発ならいいぞ、と吹っ掛けた。
(あさ6時なら、さすがに行くと言わないだろう、と思ってました・・・)
子どもら、あっさり「いくいく、ぜったい行く~」
ついでに向かいの友達の兄妹も連れていくことに・・・
あ~あ
で、早寝早起きの元気印の子どもらは予定通り6時玄関集合。6時15分には出発!
そして、到着したのが6時半、というわけ。
子どもらは男子組、女子組に分かれ、あっという間に散って行った。
そして、取り残された自分・・・というわけです。
朝6時半、公園には当然だあれもいない・・・あ、いた。
Tシャツ姿のアスリートお兄さん、お、派手なジャージ上下のおばちゃんもいる。
さっそうと走ってる。
健康ライフ、大いに結構であります。
にしても、意外と肌寒い・・・風も強い。
ベンチで読もうと、文庫本を持ってきたのですが、寒くて座ってられん。
ポケットに手を突っ込みながら、子どもらの様子を見て回る。
歩きながら、空を見上げると、月です。月ですな。白いやつ。
それと、さっきからピーチクパーチクにぎやかにさえずっているやつがいる。
声の主は・・・空の上だ・・・。
空の一点でとどまって飛び続けながら、喋っている。
あやつは、ヒバリだね。ヒバリ、久しぶりに見ました。
いつまで鳴き続けてるんだ?
いつ息継ぎをしているんだ?
ああ、時間がゆっくり流れております。
もう覚悟を決めて、この瞬間を心底、楽しむまで。
ちょっぴり温かくなってきた。
あ、小川が流れている。
小川までは芝生の緩い傾斜になっている。
せせらぎの音、いやし、ですな。
傾斜に寝転び、持ってきた文庫本を広げる。
文庫本は、奥田英朗『港町食堂』。港町を巡る食道楽の軽いエッセイです。
こんなときは、こういうやつでいい。
難しい本はノーサンキュー。
時々、本を読む手を休め、空を見上げる、あおい。空、あおい。
いやいや、いーじゃないか、朝の公園。
子どもらは、汗をかきかき走り回っておる。
「子どもは風の子」、現代の風化しつつある言葉の一つ。
そうだった、そうなのです。子どもは風の子なのよ、今のうちに大いに遊びなせ。
実にさわやかでサイコーじゃないですか、朝の公園。
一日、ながーく過ごせそーだ。
(少々、やけ気味ですが・・・)
大いに走れや、こどもたち
大いに遊べや、子どもたち