火にあたろ。

火を眺めながら、ゆったり過ごす日々の徒然。料理、本、映画をそえて

♯2青森ドライブ~お盆と暮夏とだあれも知らない海岸編~

高山稲荷神社を後にし、

第三の弟、サブローに言われるまま、

人影のない海岸へ続く道を行く。

道は細くなり、我らは車を降り、あぜ道に沿って歩き出す。

 

来た、海だ。

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だあれもいない。

けど、どこまでも続く砂浜。

子どもたちは、はしゃいで、波とたわむれる。

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誰もいないと思ったら、

釣りをするおっちゃん一人。

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サブローがたそがれてた。

トーキョーの居酒屋で雇われテンチョーを営むサブローよ、何を想う。

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砂浜には流木と漂流物。

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砂浜の後ろは崖。

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この日は暑く、白昼夢の中を彷徨っている気分・・・、

岸田劉生か、はたまた、つげ義春、の描く世界のようだ。

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サブローと、子どもたちと、妻と、

また来ようね

と、しずかに誓い合って、この海を後にしたのであります。

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サブロー、いい場処を教えてくれて、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

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