緑萌ゆる八甲田山~父の遭難事件を添えて~
本日、快晴。
今年は山の雪解けが早い。
青森市のシンボル、八甲田山も例年より山頂付近の雪がぐっと少ない。
ちょっと4月の八甲田山と比べてみると…
ずいぶん、緑が濃くなりました。
ああ~、それにしても空があおい、あおい。
青森の地方紙、東奥日報に「例年より山菜の成長が早い。山菜とり、遭難にはくれぐれも注意せよ」との記事が載っていました。
思わず、2年前の「父の遭難事件」をなつかしく思い出してしまったので、こっそり紹介。
夜10時すぎ、母から「父、山より戻らず。だめかもしれない、覚悟せよ」との電話を受ける。
次の日の朝、職場を休み、父が山菜とりへ向かったと思われる八甲田へ。
途中、一緒に捜索してくれるという親戚を車に乗せ、皆、緊張した面持ちで、一路、山道を急ぐ。
と、山の坂道を上り始めた矢先、「ぷるるるるるるる」とケータイが鳴る。
「もしや、だめだったか!?」と覚悟しつつ、「は、はい」とこわばった声で電話に出る。
疲れた母の声、「見つかったって!!!」
「えっっっ!」我、絶句…。
見つかった場所へ到着すると、
父はパトカーの中でコンビニ弁当をかき込んでました。
パトカーで弁当を食べる父、情けないやら笑えるやら…、なんだか拍子抜け。
まあ、でも、無事でよかった。けど、なんだかな~、と家族ならびに親戚一同、物足りなさのようなやりきれないような気持ちを味わったのでありました…。
そんな父ですが、今日も山菜とりへ向かいましたとさ。