旅立ちのきっかけ~『ムーミンパパ海へいく』~
八月末のある日の午後、ムーミンパパがしょんぼりと、庭を歩きまわっていました。なにをしたらいいか、わからなかったのです。なにしろ、しなければならないことは、自分かほかのものかが、もうすっかりやってしまったように思えましたもの。
これ『ムーミンパパ海へいく』の冒頭部分です。
だから、ムーミンパパは、本のタイトル通り「海へ」旅立つのです。
「今の満ち足りない気持ち」は、じつは「次のステージ」へのきっかけとなっていることもある。
「現在の鬱屈した思い」が「おのれの成長の機会」となることもある、そう前向きにとらえたいものです。
男40代、児童書ムーミンをこっそり眺めながら
ひそかに人生の指南書として活用しているのであります。
↓↓↓自分もちょっとは成長しなきゃね、と、今夜のお酒のおつまみを考えつつ思う…
庭を見るときは~ミルトン・エリクソンの言葉~
エリクソンは、どちらかと言えば悪い方に考える傾向のある女性を見つめていた。
彼は彼女の注意を引いて強い調子で言った。
「庭を見るときは、花を見ることができるし、草を見ることもできます。」
今朝は早起きしました。
ひさびさに手に取ったミルトン・エリクソンの本の一節をご紹介。
ちなみに画像は4月末の弘前公園の空。
銀河鉄道の夜~変幻自在・岸田今日子の七色の声~
とりあえず紹介せねばなるまいて。
あのジョバンニとカンパネルラの、死を巡る物語である。
もちろん本を読んでいただくもよし。
しかし、ここに一枚の朗読CDを紹介いたしたい。
朗読はムーミントロールの声でおなじみ(でもないのか、今や…)
今は亡き怪優・岸田今日子さん。この朗読が、すごい。もちろん、一人ですべての役をこなしている。
登場人物に応じて声を使い分けているだけではなく、一人ひとりの存在感が際立つ。
ジョバンニ、カンパネルラ、ジョバンニの母、青年、女の子、男の子、鳥捕り…一人ひとりの声が生き生きとしていて登場人物の性格までが表現されている。聞いた後からでも脳裏によみがえってくるのだ。
BGMも秀逸。
宮沢賢治の世界観、孤独感が宇宙的に表現されている。
ある時期、自分は毎夜この朗読CDを聞いて寝入っていた。
通算千回は聞いている(数えていません。たくさん聞いているという比喩でした。すみません)
宮沢賢治ファンなら一度聞いておいて損はない。
岸田さん亡き今、世に埋もれてしまうのにはあまりに惜しいので、勝手に紹介させていただきました。
岸田さん、あなたの声には、もともとの才能だけでなく、岸田さんの生き方そのものまで体現されている、ような気がする。
ムーミントロールの催眠的な声もよいけれど、岸田さんの深みのある変幻自在な声を聞きたい方、おススメです!!
↓↓↓最近、星、ながめてないな~